新時代の出版社を目指して

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本とインターネットのはざまで

 偉大です。特に、読者のことを思って本気で発信されたコンテンツは、読み手の人生を変えてしまう力を持っています。

一方で、不用意に発信したコンテンツも、人生を狂わせてしまうことがあります。私がビジネス誌の編集に携わったときに、編集長から最初に言われたのは、次のようなことでした。

お前の書いた一文で、会社がつぶれ、経営者が首をくくってしまう可能性だってあるんだぞ。それがビジネス誌の世界。心してかかれよ!

この言葉は、いまでも心に深く刻まれています。

かように、良くも悪くも偉大な力を持った「本」の未来を考えたとき、このままではいけないと思い始めたのが5年前でした。

当時、編集者仲間と夜遅くまで話していたのは……
たくさん売れるかどうかが出版社の最大の関心事になってしまって、似たような本が増えたよなぁ。タイトルに興味をひかれて読んでみると、がっかりすることも多いし。
読者ターゲットは狭いんだけど(あまり売れそうもないけれど)、対象読者には本当に役立つ優良なコンテンツもたくさんあるのになぁ。こうした状況を何とか変えられないものだろうか?」
というものでした。

もちろん、ブログやfacebookという手段も考えられます。しかし「ひとつのテーマを体系的に伝える」という点では、「本」のほうがはるかに有利。料理レシピや個別スキルならインターネットの優位性もありますが、総合的なもの、概念的なもの、抽象度が高いものほど、「本」のメリットが際立ってきます。

もうひとつ、「コンテンツホルダーに相応の報酬を得ていただき、それを自分自身に投資して、コンテンツを磨き上げてほしい」という思いもありました。

この点では情報商材という選択肢もありますが、著者のブランドを高め、一般の方も抵抗なく(?)購入できるという意味では、やはり「本」のほうが向いているでしょう。

それ以来、漠然と「本」の未来を考えながら月日が過ぎ去ってゆく中で、目に留まったのが2012年10月に始まったKDPkindleダイレクト・パブリッシング/電子書籍の自己出版)でした。 

これなら、出版社がいちばん恐れる「赤字」のリスクを取らずに、特定の読者に役立つ本物の情報を届けることができる! 新時代の幕開けを実感した瞬間です。

と同時に「Next Publishing」という呼称で電子書籍とリアルな書籍の融合を目指した出版社が登場したことも、私のハートに火をつけました。

 

その知恵を墓場まで持って行かないで

 前述した「5年前」には、もうひとつの大きな出来事がありました。

 「偉大な功績を残した友人」が交通事故で他界したんです。それからというもの、素晴らしい友人たちが毎年、事故や病気で旅立っていき、やりきれない思いが強まっていました。一方で、敬愛する師匠たちにも引退の時期が迫り、彼らのコンテンツ発信量が急速に減っています。

そんな現状を見ていて強く湧きあがってきたのは、「みんな、その知恵を墓場まで持って行かないで!」という思いです。

人生をかけて培ってきた知恵が、その人とともに失われてしまったら、人類の損失です。誰かの知恵の上に、また誰かが知恵を重ねていくから、文化が深まっていく。そのためにも「各々の知恵を、後世が役立つ形にして、伝えていきたい」と思ったことが、次世代の出版社の設立に気持ちを駆り立てました。

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ネットとリアルとスモールビジネス

いま考えているのは、以下のような流れです。

●kindle出版を中心に展開しつつ、テーマに応じてリアルの書籍を発行する。

●出版したテーマに基づいたワークショップやオンラインスクール、物販などに発展させて、読者には「よりよい体験」を、著者には「交流報酬」を提供する。

こうして著者の強みを核にしたスモールビジネスがたくさん成立すれば、将来に何かと不安を持っている方々の、よき指針になるのではないかと思います。

そんなわけで、出版社設立に向けてプランを詰めていく中で考えたのは、「餅は餅屋に任せよう」ということです。特に、電子書籍の技術部分は、日進月歩で最新スキルを追いかけていかなければなりませんから、プロに任せたほうが早い。(もちろん、ひと通りは把握していますが……)

私はむしろ著者を発掘し、その方ならではの金脈を掘り当てて、1冊のkindle本に仕上げるまでをサポートする。それこそ23年も編集者をしてきた私の本分でしょう。

と同時に、スモールビジネス化を視野に入れて、長期的な視点で著者をプロデュースしていきたいと考えています。この点が一般的な出版社とは異なる部分です。

とはいえ、絵に描いた餅になってはいけないので、小さく実験しながらビジネスモデルを磨いていきます。いまは、ようやく出版者としての申請をしたところです。

そんなゼロからの挑戦を、一緒に歩んでくださる著者の方がいたら、とても心強く思います。もちろん無名の若いクリエイターさんも大歓迎! ぜひ、下記の「kindle出版 無料相談」にいらしてください。会っていろいろお話ししましょう

 

kindle化にあたっての、おすすめサイト

ちなみに、私がkindle出版したときに技術面で引っかかった壁は、この2つのサイトがことごとく解消してくれました。みなさんにもおすすめしておきます。

電子本のつくりかた。電子出版の学校

青木宜明のブログ」~WordからのKindle電子書籍の作り方~

 

kindle出版 無料相談最後にお知らせをひとつ。

もし、何をどう書けばいいのか迷っている方がいらっしゃったら、気軽にご相談ください。一緒にあなたらしい正解を探していきましょう。